工業高校のイケメン達に愛されて【上】
もうすぐ昼休みも終わりだ。
5限目の予鈴が鳴って。
中村は「落ち着いたら気をつけて帰ってね。バイバイ。」といって、教室に戻っていった。
…はあ。
なんだかさっきからモヤモヤする。
心が罪悪感を抱えている。
中村 緋奈…。
俺はあんなにひどいことをしたのに、保健室までついてきて。
いや…それ以前に、いつも俺は中村とは仲良くしてないのに。
あいつら3人よりも俺を気にかけて俺を追いかけてきて。
…素直に、悪いことしちまったな、と思っている。
ひどいことをした後もまっすぐに俺を見つめる中村の瞳を、少しだけ…綺麗だと思った。