工業高校のイケメン達に愛されて【上】
女のことは、この世で一番嫌いな存在のはずなのに。
どうかしてるわ、俺。
…だけど、あいつは。
俺の氷のような心を溶かしてくれるんじゃないか、と。
直感で…なんとなくそう感じたんだ。
_____色々と考え混んでいるうちに、眠っていた。
目が覚めたら、ここに来た時から1時間ほど時間が過ぎていた。
ちょうど5限目が終わる頃だけど、今日は授業が6限目まである。
もう、俺は早退したことになってるし。
少し体も楽になったし、このまま帰るかな。
…風邪が治ったら、あいつ…中村には礼を言おうと思う…。
保健の先生は不在で、俺は黙って保健室から退室してそのまま学校をあとにした。