工業高校のイケメン達に愛されて【上】
たしかに、お見舞いに行くにはなにか手土産でも用意した方がいいよね。
相葉くん、なにが好きかなあ?
ゼリーとか、プリンとか、甘いものは好きかな…。
滝本くんなら知っているよね、多分。
滝本くんの言葉に陸くんは少し眉をしかめたけど、「わかった。」と一言そういった。
坂口くんも「じゃあ2人にまかせたよー。」といって、陸くんと一緒に先に歩いて帰ってしまった。
校門に残された、あたしと滝本くん。
…滝本くんと2人きり。
少し緊張する…って、いやいやそうじゃなくて、早く相葉くんのところへ行かないと…。
「あ、あの、コンビニってどこにあるの…?あたしまだ、この辺詳しくなくて。」
あたしの横に立っている滝本くんを見上げてそう言った。