工業高校のイケメン達に愛されて【上】



しかも、きゅんじゃないし、あたしってば!!!


そして途端に、さっきまでむすっとしていた滝本くんの表情が柔らかくなって。



「そ。なら行くぞ。もう少しでコンビニに着くから。」



って、笑顔でそう言って、優しくあたしの手を握りなおした。


な…っ!


なに、今のさわやかな笑顔…!


二重の目が細められて、口角が上がってえくぼの見える、素敵な笑顔だった…。



滝本くんはあたしの手を握りなおすと、今度はゆっくり、あたしにペースを合わせて歩き出したんだ。


ど、ど、どういうこと…?


…って、あたし滝本くんのペースに乗せられてるよね…?


繋がれた手が。


となりに、こんなに近くに滝本くんがいるのが、なんだか恥ずかしい…。


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