工業高校のイケメン達に愛されて【上】
………。
優介のやつ…。
袋の中身を見て、素直に喜べない自分がいた。
だって、たしかにこれは俺の好きなもんばかりだけど…。
…って、これ中村と一緒に買ったってことだよな?
「相葉くん。桃とバニラアイスが好きなんだよね!」
屈託のない笑顔で、「あたしも好きなんだ!」と続けていう中村。
………恥ずすぎる。
「…あっ、」
何かに気づいた中村。
その顔は、笑みを浮かべていて。
「相葉くんが、赤くなってる。」
「………っ」
「ふふっ、もしかして照れてる?」
「なっ…!」
俺は思わず、腕で自分の顔を隠した。