工業高校のイケメン達に愛されて【上】



おかしそうに笑う中村に、さらに恥ずかしくなった。


その光景を、優介はむすーっとした顔で見てたけど。


いやいや…妬むなよ。


お前のせいで、こっちは赤っ恥なんだから…!


まあ…その、買ってきてくれたのは嬉しいしありがたいけども…。


そんなことは…優介には絶対言えねぇけど。



「あははっ、そんなに恥ずかしがらないで。ね?アイス溶けちゃうから食べて?」



おかしそうに腹を抱えて綺麗な笑顔で、こいつは笑うんだ。


不思議と、嫌な気持ちはしない。


けど恥ずかしさは消えなくて、俺は中村から視線を逸らした。



「…い、いや、あとでにする。…サンキュ。」



そういうと、むすっとしたままの優介が「冷凍庫入れてくる。」といって無造作に俺から袋を奪い取っていった。



…部屋に、俺と中村の2人きりだ。



「…………」


「…………」



2人きりになった途端、沈黙になってしまう。


< 252 / 377 >

この作品をシェア

pagetop