工業高校のイケメン達に愛されて【上】
おかしそうに笑う中村に、さらに恥ずかしくなった。
その光景を、優介はむすーっとした顔で見てたけど。
いやいや…妬むなよ。
お前のせいで、こっちは赤っ恥なんだから…!
まあ…その、買ってきてくれたのは嬉しいしありがたいけども…。
そんなことは…優介には絶対言えねぇけど。
「あははっ、そんなに恥ずかしがらないで。ね?アイス溶けちゃうから食べて?」
おかしそうに腹を抱えて綺麗な笑顔で、こいつは笑うんだ。
不思議と、嫌な気持ちはしない。
けど恥ずかしさは消えなくて、俺は中村から視線を逸らした。
「…い、いや、あとでにする。…サンキュ。」
そういうと、むすっとしたままの優介が「冷凍庫入れてくる。」といって無造作に俺から袋を奪い取っていった。
…部屋に、俺と中村の2人きりだ。
「…………」
「…………」
2人きりになった途端、沈黙になってしまう。