工業高校のイケメン達に愛されて【上】
まだ少し重い体を起こして、ベッドから降り中村へ近き、正座してるそいつの目の前に腰掛ける。
「…昼休みは、酷いことして悪かった。………友達……に、なろう…。」
あー…くそ、恥ずい。
俺の顔は今、きっと真っ赤だ。
驚いた表情の中村の手首にそっと触れた。
すると、ぴくっと肩を反応させた。
俺が掴んだせいで、少し腫れてしまっている手首…。
「ごめ…ん…」
…振り絞った俺の謝罪の声は、今にも消えそうだった。
「だ…いじょぶ…っ」
中村は戸惑いがちな声を発した。
こんなに自分から女に近寄ったのは、初めてだ。
恥ずかしさで目線を下に移すと、中村自身の膝に置かれた小さな拳にポタリと…雫が落ちた。
顔を上げると、中村は_____…泣いていた。
…やべ、もしかして迷惑だったか?
女とどういう風に接したらいいのかがわからない俺は、一気に慌てふためく。