工業高校のイケメン達に愛されて【上】
色々なことがあったおかげで、すっかり体の熱も下がったような…。
でも、顔の熱だけはいつまでたっても覚めることがなく。
中村のことを、いつまでたっても心から取り払えなかった。
これは、どういう感情なのだろう。
中村の笑顔は綺麗だと思ってしまったり、仕草とか、よく変わる表情を見て正直…かわいいと思った。
あいつのことを考えると、複雑な気持ちになる。
もしかしたら陸や魁斗や優介も…同じ気持ちなのか?
そうすると、俺は中村のことを…。
いや…まだ、そういう恋愛感情ではねえと思う。
今日、中村と今さらながら友達になったんだし。
そもそも恋愛なんて、俺にはよくわかんねえよ…。
…この時は、そう思っていたんだ。