工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「ええ…?」
「つーかお前、俺がいない間に翔となにしてたんだよ。」
まーだ口を尖らせている滝本くん。
もー、どうしたんだろう?
「なにって、友達になったんだよ!」
あたしが胸を張ってそういうと。
はあ?と眉間にしわを寄せて怪訝そうな表情を浮かべる彼。
でも、本当に友達になったんだもん。
友達に…なれたんだもん。
「相葉くん、珍しく今日は笑ってた。笑うとあんなにかっこいいんだね。」
いつもかっこいいけどね…。
笑っているともっともっとカッコいい!
それは相葉くんだけじゃなくて、4人ともだけど。
「…なんか、ムカつく。」
低い声で一言、滝本くんがそう言った。
「え?」
夕暮れの帰り道、あたしたちの足がピタッと止まる。
いや、正確には滝本くんが止まったので、あたしもその場に止まった。