工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「お前が他の男かっこいいとか言ってんの、ムカつくわ。」
「…どうして?」
背の高い滝本くんがあたしを見下ろした。
「陸にいつも抱きつかれてたり、魁斗がお前の頭撫でてたりすんの見ててもイラつく。」
「え、ええ…?」
そ、それは、あたしにはどうにもできないよお…。
あたしも滝本くんを見上げると、自然と視線が交わる。
滝本くんの綺麗な二重の目が、夕焼けに染まってさらに綺麗だ。
滝本くんは少し顔が赤い気がしたけど、それは夕焼けのせいなのか、あたしにははっきりわからない。
「…お前さ、」
「へっ…?」
すると急に、あたしの手を離して。
滝本くんの両手があたしの頰を包み込んだ。