工業高校のイケメン達に愛されて【上】



ぎゅーーって、きつく。


でも、なんだか優しくて、心地いいと思ってしまう自分がいた。



「滝本くん…っ?」


「お前、かわいすぎ。」



え…?


今…な、なんて言った…?


滝本くんのその言葉に、かーっと顔が熱くなる。



「た、滝本くん、まさかこれもいじわる…?」


「は?そんなんじゃねえよ。…ずっと、そう思ってた。」


「………っ」



滝本くんの瞳が揺れている。


あたしはというと、恥ずかしいし、心臓がばくばくといってる。



「緋奈…。」



いつもチビとかマリモとかお前って呼ぶのに。


不意に名前で呼んでくるなんて、ずるい。


今この状況で名前を呼ばれると、不思議と…ドキドキする。


< 265 / 377 >

この作品をシェア

pagetop