工業高校のイケメン達に愛されて【上】
ぎゅーーって、きつく。
でも、なんだか優しくて、心地いいと思ってしまう自分がいた。
「滝本くん…っ?」
「お前、かわいすぎ。」
え…?
今…な、なんて言った…?
滝本くんのその言葉に、かーっと顔が熱くなる。
「た、滝本くん、まさかこれもいじわる…?」
「は?そんなんじゃねえよ。…ずっと、そう思ってた。」
「………っ」
滝本くんの瞳が揺れている。
あたしはというと、恥ずかしいし、心臓がばくばくといってる。
「緋奈…。」
いつもチビとかマリモとかお前って呼ぶのに。
不意に名前で呼んでくるなんて、ずるい。
今この状況で名前を呼ばれると、不思議と…ドキドキする。