工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「絶対、お前は俺が奪うから。」
「え、奪う…?」
な、なにからだ…?
ていうかあたしは、なんのものなの!?
「…覚悟しとけよ。」
そういうと滝本くんは、あたしの顔に近づいてきて___…。
ちゅっと、あたしのほっぺたにキスをした…。
一瞬、たしかに唇が触れた…。
「なっ…なっ…!」
驚きで、キスされたほっぺを手のひらで抑えながら、目を見開いて滝本くんを見上げることしかできなかった。
…強引、だなぁ。
いきなりの滝本くんの変化に、あたしはついていけなかった…。
でもドキドキと胸は高鳴って。
このドキドキは、滝本くんにだけじゃなくて。
今までも、陸くんや坂口くんや相葉くんにも感じたことのあるもので…。