工業高校のイケメン達に愛されて【上】
第3章
夏休み突入
ジリジリジリ…ミーンミーン…
毎日毎日厳しい暑さで、昼間は蝉が活発に鳴いている。
そんな、7月も下旬に差し掛かる頃。
今日は一学期の終業式が行われた。
学校が終わったあと、あたしは4人と駅近くのファミレスへお昼ご飯を食べに行くことになった。
「あっつーい!!」
あまりの暑さに、あっという間に日焼けしてしまいそうな強い日差しに、目を細めてあたしは叫んだ。
学校から駅近くのファミレスまで、徒歩五分もかからずに着いたのに、あたしはすごく汗だくだ…。
店内に入るとすぐに店員さんが席に案内してくれて。
そして差し出してくれたお冷やを、すぐさまごくごくと飲み干してしまった。
「…お前…水にまでがっつくなよな。」
…と、あたしの真向かいに座った滝本くんが呆れたように言ったけど、彼もすでにお水を飲み干してる。
むう、だって暑いんだもん、仕方ないじゃん…。