工業高校のイケメン達に愛されて【上】



滝本くんの隣には顔に汗をかいてはいるけれども、表情はいたって爽やかな坂口くんが座っている。


あたしは、陸くんと相葉くんに挟まれて真ん中に座っています。


な、なんだか、陸くんとの距離がち、近い…。



「り、陸くんっ、あまり近いとご飯食べられないよ…?」


「え〜?僕が食べさせてあげるから大丈夫だよっ」



…と満面の笑みでそう言って、陸くんはあたしの腰に腕を回した。



「ひゃ…っ」


「ふふ、緋奈ちゃん柔らかーいっ」



だ、だから、近いよぉ。


そ、それに汗もかいているし…恥ずかしい…!



「おい陸、暑苦しいからやめとけって。」



眉をしかめてそう言ったのは、陸くんと共にあたしを挟んで座っている相葉くんで。


おまけに、あたしの腰に回っている陸くんの腕をペシッと手のひらで叩いた。


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