工業高校のイケメン達に愛されて【上】
陸くんを見て、滝本くんがフンと鼻を鳴らした。
「へっ。陸め、ざまぁみやがれ。」
「なんだと〜!?優介のバーカ!」
「陸の方がバカ。アホ。」
ひい…!
滝本くん、陸くんのことを挑発しないで〜!
2人の視線の間に火花が散っています…。
ふ、不穏な空気…!
「おいおい、二人ともよせって。」
ここでいつも仲裁に入るのは、相変わらず坂口くん。
あたしはそれにホッとする。
「陸と翔は仕方ない。また来年行こうぜ。…緋奈ちゃんは?俺と優介2人で良ければ一緒に行くけどどうする?」
「あ、あたしお祭りも花火も大好きだから、ぜひ行きたい!」
食べかけのオムライスの存在を忘れて、お祭りと花火のことで頭がいっぱいになってしまう。
「じゃあ決定だね。」