工業高校のイケメン達に愛されて【上】
な、なんて破廉恥な…!!
「そ、それは嫌…!」
「フン。じゃあ早くしろ。」
滝本くんにまくってもらうわけにはいかないので、あたしは浴衣の上半身が崩れないように、ゆっくり浴衣の裾をまくって、帯に引っ掛けた。
うう、脚がほぼ見えて恥ずかしい…って、なんか…この格好…。
「ぷっ…くくく、どじょうすくいみてえ…」
額を抑えて笑う滝本くんにムッときたけど…あたしも、そう思いました。
けど、なんだか納得いかなくて、拳をブンブンと振った。
「だ、だって滝本くんが…って、きゃあ!?」
あたしの姿を見て笑った滝本くんは、あたしの言葉を聞かず後ろへ反転して…あたしをおんぶした。
「た、滝本くん!?お、おろして!」
も、もしかして浴衣の裾をまくったのって、こうするため!?
あたしの目の前には、滝本くんの暗めの茶髪。
頬に滝本くんの柔らかい髪の毛が触れて、すこしかゆい。