工業高校のイケメン達に愛されて【上】
危険な勉強会
ピンポーーン…
夏休み中のある日の、午後1時。
あたしのマンションの部屋のインターホンが鳴った。
その音に反応しモニターを確認してから、小走りで玄関に向かって扉をガチャリと開ける。
「わあっ緋奈ちゃん久しぶりっ!僕めちゃくちゃ会いたかったあ〜っ!」
「きゃっ!?」
インターホンを押した主は、陸くん。
…相変わらず、がばっと抱きつかれます。
季節は夏で、今日も猛暑日でこんなに気温も湿度も高いのに、陸くんはいつでも抱きついてくるなあ…。
抱きつき魔だよなあ…。
って、そうじゃなくて!!
「り、りりりり陸くん…!恥ずかしいってばっ」
陸くんは、あたしにすりすりと頰を寄せてくる。
も、もう、開幕スキンシップ激しすぎるよお…!
「こ、ここじゃ暑いから中に入って…!」
「たしかに暑いーっ、ごめんね。おじゃまします!」