工業高校のイケメン達に愛されて【上】
ふう…。
あたしが中に入ろうと促すと、意外にも陸くんはあたしから離れてあっさりと家の中に入ってくれた。
今日は、陸くんと夏休みの課題をやる約束をしていて。
なんだかもう、テスト勉強や課題は陸くんと必ずやるって感じになっている。
いつも楽しいし、一緒に勉強することで足りない知識を補えるから、有意義な時間になってるんだ。
今日の約束は事前にメッセージでやりとりをしていて、あたしは図書館での勉強を提案したんだけど。
陸くんが、あたしの家に行きたい!と言うので、お母さんもお仕事でいないし了承した。
…男の子を、家にあげるのは初めてだ。
でも、陸くんだから。
お友達だから、大丈夫。
自分のお部屋に2人きりなのは、少し…ううん、かなり緊張するけれど。
いつもどおり、あたしは普通の友達として接する…!
変に意識していたら、課題が捗らないしね。