工業高校のイケメン達に愛されて【上】
あたしは首を傾げて、一瞬疑問に感じたけど。
「へっ?」
すぐに、陸くんの言いたいことがわかった気がする。
ま、ま、まさか…隣に来いってこと??
「でででもっ、あまり近いとお勉強できないよ…?」
このテーブル、結構小さいし…!
「やだ!緋奈ちゃんととなりがいい!…ダメ?」
テーブルから乗り出してあたしの顔を覗き込んで…。
そんな首を傾げてまん丸の目を潤めてしゃべらないで…!
こ、断れなくなるじゃん…!
うぅ…。
陸くんは、ずるい。
「わ、わかった…。」
かわいい陸くんに負けた。
あたしは、陸くんの隣に移動することに。
ゆっくりと立ち上がって、のそのそ移動して、ちょこんと陸くんの隣に座り込んだ。
や、やっぱりお勉強するには、ちょっと近いんじゃないかなぁ…?
…私服姿の陸くん、よく見るとなんだか、すごくオシャレだ。