工業高校のイケメン達に愛されて【上】
4人の男の子
「…あっ!」
左隣に座る人物を見て、静粛な教室内で驚きの声をあげてしまった。
だってその人は…さっきあたしを助けてくれた、冷静な男の子だったんだもん。
まさか、同じクラスでしかも隣の席だったなんて…。
すごい偶然かも。
その男の子は…あたしが気づいて声をあげたにも関わらず、無表情で腕を組んで、前を向いてぼーっとしていた。
…もしかして、あたしが気づいてることに気づいてない。のかな…?
声あげちゃったけど、そんなことあるかな…?
まだちゃんとお礼できてないし…改めてきちんと言わなきゃ。