工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「うん…」
さすさす…と、あたしの背中を相葉くんは優しくさすってくれる。
小さい子供をあやしている感覚なのかな。
なんでだろう。
少し恥ずかしいけどそれ以上に、すごく落ち着く…。
「相葉くん…。」
「ん?」
「あり、がとう…。」
「…ん。」
相葉くん、実は面倒見がすごくいいのかな。
あたしを包み込むその体が、たくましい。
お風呂上がりの髪の毛はワックスをいつものようにつけていなくて、ストレートな髪質なんだけどふわっとしていてナチュラル。
触ると柔らかそう。
体からは、ボディーソープのいい匂いが漂っている。
この人に身を預けていると…落ち着く。
あたしはもう一度、彼の肩に顔を埋めて、目をつぶった。