工業高校のイケメン達に愛されて【上】
中村の頭から手を離して、様子を伺うと、中村は顔を赤くしていた。
けど、しばらくして中村は俺の頭に手を伸ばしてそのまま上から下へ、下から上へ…俺の頭の上で自分の手を動かしている。
俺…頭撫でられてるのか…?
「…なにしてんだ?」
「えっと…?相葉くんを慰めてる…?あ、ほらっさっき雷鳴ってた時あたしを撫でてくれたお返し!」
「いいってそんなん。…離れろって。」
自分から近づくのはいいけど、中村から近づかれるのは、どうしようもなく恥ずかしい。
中村は、こんな俺のことをどう思ったのだろうか。
そんなん、聞けねえけどな。
「相葉くん、照れないでよー?」
「照れてねえって!」
中村に指摘されて腕で顔を覆ったけど、図星だ。
「ふふっ、あははっ」