工業高校のイケメン達に愛されて【上】
まただ。
中村の綺麗な笑顔。
俺の大好きな、まぶしい笑顔…。
その笑顔が見られると、自然と頬が緩む。
「…ふっ、バーカ。」
「えっ?バカ!?」
「もっと、笑え。」
「へ…?」
「早く笑えって。お前なら、俺____。」
言いかけて、途中でやめた。
だめだ。
中村を好きな気持ちはまだ、誰にも話せない。
まだ、普通の“友達”でいよう。
「相葉くん。相葉くんも笑って…?」
「……え。」
「相葉くんが笑ってくれると、安心するの。ね?あたしも笑うから!」
「ふっ…なんだそれ。」
「………っ」
俺が笑うと、中村は今度は顔を真っ赤にした。
なんで、お前が赤くなるんだよ。
恥ずかしいのはこっちだっつーの。