工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「もー、翔は黙ってて!」
相葉くんのノリの悪さに呆れたのか、向田くんはぷくーっとほっぺをふくらませて怒っていた。
相葉くんは全然気にしてない様子で、無表情を崩さない。
…なんだか、向田くんは、男の子なのに本当にかわいいなぁ。
「こんなチビマリモと友達とか。…でもまあ、いいか。よろしくなマリモ。」
「マリモ…。」
滝本くんは、根っからのいじわる男子でしょうか…。
わざわざ違う名前であたしを呼ぶ意味とはなんなんでしょうか。
別にそこまで気にしてないからいいけど…。
と、思いつつもあたしは口を尖らせていた。
「マリモじゃないですけど…よろしくお願いします…。」