工業高校のイケメン達に愛されて【上】



あたしたちの個人的な自己紹介が終わったところで、ちょうどガラッと勢いよく教室の扉が開いた。


その音でクラス中が反応し、教室の扉に視線を移す。


扉を開けた人物は、背が高くて爽やかな、男の先生だった。



「おはよー。」



その男の先生は、挨拶をしながら教卓へと歩き進んだ。



「えー、みなさん初めまして。このクラスの担任の福井だ。俺と君たちの自己紹介は後にして、これから入学式が行われる第一体育館に向かう。この学校に来て一番最初の行事だからな。みんなしっかり参加するように。」



先生は、9時半から入学式だから遅れずに集合するように。と付け足してすぐに教室を出ていった。


福井先生か…。


担任の先生も、男の人だった…。


この学校に女子生徒、女性の先生はいるのかなぁ…?


そんな不安を抱きながら、あたしは向田くんたちと体育館へと向かった。


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