工業高校のイケメン達に愛されて【上】



「へえ、かわいいじゃん。」



先輩たちは顔を合わせてにやりと笑った。


う…またこの展開は…まさか…。


さらに嫌な予感がする。


思わず一歩後ずさり。


背中から汗が吹き出してきたのが、わかった。



「ねえ…君、パソコン部に入らない?」


「えっ…」



パソコン部…部活の勧誘??



「あっあの、あたしはっ、部活見学じゃなくて…」



数人の先輩たちがパソコンから離れてあたしに近寄ってくる。


あたしは顔が青ざめる。



「ひぃ…!」



これはもう、とりあえず…。


逃げる!!!


あたしは踵を返して、コンピュータ室を飛び出した。


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