工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「え…?」
あたしを守る…?
向田くんの言葉に、目を見開いて首を傾げた。
「翔に聞いた。緋奈ちゃん、入学式の前も俺らと同じ…新入生に追いかけられたんだろ?」
「う、うん…。」
目を見開いたまま、軽く頷いて坂口くんの問いかけに返事をした。
相葉くん…みんなにその話をしていたんだ…。
少し意外かも。
「しかも今も追いかけられてたしさ。」
「そりゃあそうだろ。この高校に女子生徒はマリモしかいねぇんだから。もはや男子校じゃん。女に飢えた男なら、誰だって襲いたくなるだろ。」
眉を下げて心配そうな表情をしている坂口くんに、滝本くんが突っ込んだ。