工業高校のイケメン達に愛されて【上】
けど、向田くんたちが守ってくれると言っても、できるだけ自分の身は自分で守らなきゃ…だよね。
正直できるかは不安だけど…って、ダメダメ。
そんなふうに考えてちゃ。
…強く、ならなきゃ。
「俺らはあいつらと違って、緋奈ちゃんに嫌な思いをさせたりしないから。」
そう言いながら、また頭をぽんぽんと撫でてくれた坂口くん。
触れられている手が、優しくてあったかいや。
大丈夫。
みんなだから、信じられる。
「うん…ありがとう…!」
あたしはお礼を言って、改めてみんなに深々と頭を下げた。
…そんな感じで。
運良く優しい友達に出会い、あたしのドキドキの高校生活が、スタートしたのです。