工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「…えっ?25文字!?」
「えっ。う、うん…!」
あたしの数字を聞いてびっくりする坂口くん。
あたしも思わず目を見開いた。
あれ…?
もしかしてやっぱりこの文字数しか打てないのは…少ない…?
少ないよね、自分でも薄々感じてた…あはは。
「まじかよマリモお前だっさ!」
「えぇっ、ひどい…!」
滝本くんにはゲラゲラと笑われる始末…。
「うう…パソコン苦手なんだもん…。」
「緋奈ちゃん…パソコン苦手すぎっしょ〜。」
向田くんにまで苦笑されてしまいました。
「…あたし、この学校卒業できないかも…。」
割と本気でそう思った。
ちょこっと悩んで、背もたれから体を離して机に突っ伏していると…。
「大丈夫だよ緋奈ちゃん!」