工業高校のイケメン達に愛されて【上】



「坂口くん?」



体を起こして、にこやかな坂口くんの顔を見上げた。



「今はできなくてもさ、この授業週に4日もあるし絶対できるようになるって!」



えっ、週に4日もあるんですか…。


苦手分野が多い時間割は、ハードスケジュールだ…。



「う〜…あたし、やっていけるかなあ…?」


「そしたら緋奈ちゃん!僕が教えてあげる!僕パソコン得意なんだっ!」



頭を抱えたあたしに、ふん!と胸を張って自慢する向田くん。



「え、いいの!?」



ぜひぜひ教えていただきたい…!


あたしは目を輝かせた。



「いいよ!じゃあ早速今日の放課後、やろうよ!」


「うんっ!お願いします!!」


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