工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「あははっ。赤くなっちゃってかわいいなぁ、緋奈ちゃん。」
う、うそ、あたし顔赤くなってる…?!
でも、顔が熱いの自分でわかるし…恥ずかしい。
そうやって笑う向田くんの表情は普段のかわいい感じとは違って…なんだかクール。
…いっ、いつもの向田くんじゃない!!?
「かっかか、かわいいなんてそんな…いつもかわいいのは向田くんの方で…!」
いつも本当に癒されております…!
あたしは向田くんの前でブンブンと手を左右に振った。
「______僕がかわいい?」
向田くんがそう呟いた瞬間…。
「っ!?」
突然立ち上がらせられて、あたしより少し背の高い向田くんに顎をぐいっと持ち上げられた。
あたしと向田くんの距離は、ほんの数センチ…しか離れていない。
下手したら…鼻がくっつきそう…。