工業高校のイケメン達に愛されて【上】
いつの間にか向田くんの片手は、あたしの腰に回っていた。
え…?!
突然のことであたしは目を見開く。
「えっと…向田く…。」
「ねえ…緋奈ちゃんがかわいいっていう僕がこんなことするって、緋奈ちゃんは信じられる?」
「え…?」
あたしの声を遮ってそういった向田くんの表情は、いつになくクールでいたずらっぽくて。
たしかにこのとき、なぜか胸の鼓動が速くなった気がしたんだ。
…って、それよりも!!
向田くんの言っていることが、よくわからない…。