工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「り、り、りり、陸………くん…っ!」
い、言えた…!
言えたあたしはもう涙目になっている。
は、恥ずかしすぎて顔が熱い…!
自分の両頬を押さえた。
向田くんにさっきからこんな顔ばかり見せて…本当に恥ずかしい。
「緋奈ちゃん、よくできました!僕嬉しいっ!」
そういって、向田くんはあたしの頭を撫でてくれた。
うう、あたし…愛でられてる…?
「涙目になっちゃって、かわいいなぁ〜。」
だ、誰のせいだと思ってるの…!
そうは思ったけど、言うと怖そうなので口を噤む。
そのかわり、目線だけを上にあげて、向田くんをじっと見つめた。