マメじゃないけど、いいですか?
「紹介するよ、俺の高校時代からの友達、鳴海祥平(なるみしょうへい)」
一週間後、ゆんちゃんの家の近くにあるカフェで会った男性は
今まで出会った男性と少し違った。
それは・・
「鳴海です。初めまして。」
「み・・宮下さゆです。はっ始めました!」
ぷっ
「始めました・・って、何を?」
笑いを噛み殺しながら鳴海さんが聞く。
「いっいえ、初めましての間違いです、すいません!」
いきなりあいさつで噛むなんて恥ずかしい。。。
「さゆちゃん、緊張しなくて大丈夫だよ。」
竜兄がそう言ってくれるけど、緊張するよ・・・
だって・・
「鳴海さんは、何かスポーツをされているんですか?」
ゆんちゃんが興味津々といった顔で鳴海さんの外見を見る
そう、鳴海さんって、優しそうでさわやかな顔なのに
体はすっごく筋肉質で、何か特別な鍛え方をしているとしか思えない
実はこう見えて、喧嘩番長とか・・・?
ドキドキしている私に、鳴海さんが意外な一言を放つ。