鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
一緒に教室を出て、副委員長と並んで歩く。
人から見ればこれは、デコボコツーショットだろう。

黒髪を丁寧にまとめて、制服を指定通りにきっちり着こなした真面目な副委員長。
化粧パッチリで髪も明るく染めて、制服も着崩してスカートの短いわたし。

お互いに、普段一緒にいるようなタイプではない。

「えーと、作業、進んだ……?」

「あ、うん。
受付は、大丈夫だよ、終わった……」

会話が、ぎこちない。
< 105 / 254 >

この作品をシェア

pagetop