鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「鈴木さん、どうしたの?
ぼ~っとして」

「あ、ごめん、考え事してた!
大丈夫だよ!」

さっきの女子が、心配そうに声をかけてくれた。
いけないいけない、今日はこれから忙しくなるんだ。
美空みたいにぼーっとしてないで、しっかりしなくちゃ。

「はぁい、着替え終わった人から、メイクしよう!」

わたしは元気に、クラス中に聞こえるように、声を上げた。
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