鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「ぷ……くく……。
うんうん、美人だね」

自分でメイクできる女子は、わたしから道具を借りて、自分好みにメイクを始めた。
自信が無い子は、わたしがメイクをしてあげる。

それは良いとして。

男子!
男子の女装が、思った以上に面白くって、わたしは笑いながら男子の顔にメイクを施す。

「鈴木、笑いすぎだし」

「俺だって、好きでこんな格好……」

目の前の男子たちは、ブツブツと文句を垂れ流しながらも、大人しくメイクをされている。

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