鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「じゃ、俺はこれで」

地図をわたしに返して、彼は立ち去ろうとした。

あ……。
もう行っちゃうの……?

折角、カッコいいイケメンとの出会いを、こんなにあっさり終わらせたくない。

「あ、あの、待ってください!」

「何か?」

わかりにくかったですか?
と、彼は振り向いた。

イケメン、いい声、そして、優しい……。
最高だ……。
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