鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
なぜ職場を聞く?
そんな表情だった。

でも、わたしは少しくらい驚かれたって引かれたって、彼とまた、会いたい。

「あ、どんな仕事してるんだろうな~って。
ちょっと思っただけです、ご迷惑でした……?」

わたしは、焦って笑顔を浮かべた。
やっぱり、変なこと聞いたと思う。

「あ、いえ……。
そこの、イタリアンレストランでウェイターをしています」

彼が指差した先には、赤い屋根のイタリアンレストラン。
< 130 / 254 >

この作品をシェア

pagetop