鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
そんなわけで、文化祭に来てみたのは良いんだけど……。
広すぎて、どこに向かったら良いのか分からない。
そもそも、瀬田君の情報がない。

困って立ち尽くすわたしに、可愛い声がかかった。

「1年5組です!
お化け屋敷やってます!
よろしかったらどうぞ!」

お化け屋敷の宣伝のようだ。
瀬田君は1年生じゃないだろうから、お化け屋敷に用はないけど……。

魔女の格好をした可愛い女の子から、キャンディを受け取った。
にこりと微笑む笑顔が、最高に可愛い。

こういう子のことを、美少女って言うんだろうな。
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