鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「美空発見」

言うなり、瀬田君の歩く速度が早くなる。
ちょっと、そんなに急いで再会したいの?
溺愛も大概にしないさいっての。

「美空~?
聞いたよ、出るんだって? カップルコンテスト!
どうして教えてくれなかったの~?」

ふわりとしたワンピースの魔女ルック。
確かにすっごく似合ってる!
これは評判になるわね、うん!

瀬田君の後ろから出てきたわたしを見つけて、目を丸くする美空。
ありさ! と驚いた顔をした美空は、何やら怯えていた。
え、怯えるほど出たくないのに出るの?
何をしたのよ、瀬田君……。
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