鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
周囲はすっかりドレスを着てばっちり化粧を決めた女子ばかり。
いつまでもぐだぐだしている時間はない。
実際、あんまり時間はない。

「ありさぁ、あたしのドレス、おかしいのよぅ……」

おかしいドレスって、どんなんよ?
逆に気になって見たいってもんだわ。

「よくわかんないけど、それしかないんでしょう?
ま、いいじゃん?
取り敢えず着てみてよ」

美空はわたしの言葉に、仕方なく着替え始めた。
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