鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「あ……。
由美、見ちゃだめ!」

ごめん、加奈子。
とめてくれたけど、とめる前に……。
もう、見ちゃったし……。

瀬田君が、再度立花さんにキスをした。
ますます紅みの増す頬を抑えて、立花さんは瀬田君を睨みつけた。

「バカ?!」

と、可愛い声で怒鳴っている。

「お前がバカだ美空!
お前はいい加減、俺の彼女になれ!
バカ!」

「……?
せ、た……?」
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