鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
わたしはこないだ、副委員長と初めて一緒に歩いて帰った。
真面目な彼女と不真面目なわたし。
タイプは正反対で、話したこともほとんどなかった。

だけど、何となく話しているうちに、心があったかくなるのを感じた。
合わせようとしてくれている。
わたしも、合わせたいと思った。

タイプは違ったって、譲り合ったり合わせ合ったりして、会話することは出来る。
最初こそぎこちなかったけど、家につく頃には、今までより少し、仲良くなれていた。

皆、優しい。

委員長も、長岡君も、副委員長も。
立花さんも、瀬田君も……。

皆、皆、優しい……。

< 208 / 254 >

この作品をシェア

pagetop