鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「みんなでデザート食べようって!
ほら、行こう?」

「あ、そうだね、行こ行こ!」

中川と立花は、二人揃ってこっちへと歩きだした。
その後ろを、何かブツブツ言いながら、瀬田がついて来ている。
ヤツのことだ、もっとキスしたかった、とか、邪魔するな、とか、そんなこと考えているんだろう。

「さっきちらっと見たけど、すっごいいっぱい種類あったね?
どうしようかな、悩んじゃうね?」

ふふふ、と、立花はクーラーボックスの中身を思い出して、笑みを浮かべる。
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