鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
差し出された瀬田君のケーキを、立花さんは一口食べる。

「チョコも、いいね」

にこりと微笑んだその顔は、只でさえ可愛い立花さんの、今日一番の可愛い笑顔だった。
緊張もしていないし、自然な笑顔。
ふふ、可愛い。

「バカップル」

「立花ちゃん、かわいいなぁ……!」

「おい瀬田、ずりぃ!」

クラス中、大騒ぎだ。
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