鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「あ、バカ美空、口元にケーキがついてんぞ?」

「あ、やだ、どこ?」

瀬田君は、立花さんの口元についたチョコを指先ですくった。

「ここ」

彼は、すくったチョコを自分の口に運んだ。

「やだバカ!
何してるの?!」

「ん? ちょっとケーキ食べただけ」

「バカ! 恥ずかしいの嫌、目立つの嫌っていってるのに!
今日はどうしてそんなふうなの?!」

こーゆーのやめてって、言ってるでしょ!
立花さんは、顔を真っ赤にした。
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