私とキスと横恋慕。




沙々からふんわりと女の香りがする。


それが必死に保ってきた欠片ほどの理性を崩していく。




「…沙々……」



名前を呼ぶと、沙々は俺の胸に顔をうずめた。



「…何?お前……

泣いてんの?」



「…だって…

身の程をわきまえなくちゃダメなのに…

もっと欲張りになってく自分が…嫌だ。」















あー、今のは

グッと来た。



こいつ、可愛すぎ。





さらに小さくなっていた理性の欠片が

とうとう砕け散った。






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