私とキスと横恋慕。
「っいってぇ!」
「や、やめろ!
こういうのはもっと…後っていうか…
とにかくあのー…私は……課題!課題出してくる!!」
沙々は目にも止まらぬ速さで制服を着直し、職員室へ駆けていった。
あいつ…動揺しすぎだろ…。
俺、何してんだ。
仮にもここは学校だっつーのに。
その前に沙々は"浮気相手"だったな。
「っククッ…」
誰もいない教室で1人笑ってる俺って絶対不審者に見えるだろうけど、
おかしくってたまらなかった。
「…バカ女…」
思い知らされたのは俺の方だ。
この想いが求められても拒まれても
もう止まらないものだと
今初めて思い知った。