私とキスと横恋慕。
御岡くん…
今週の日曜日空いてるかな。
ていうか、御岡くんと桐山はまだケンカしたまんまなんだよね。
このダブルデートで仲直りできればいいんだけど…。
私は期待を込めて御岡くんの携帯に電話を掛けた。
プルルルルルッ…「もしもし、沙々?」
「御岡くん!久しぶり。」
「久しぶりだな。元気だった?」
「うん。クリスマスはありがとう。」
相変わらず御岡くんは明るい声で、穏やかに話す。
不良だとは思えない。
「今日はどうした?」
「あ、えっとね。
今週の日曜日空いてる?遊園地にダブルデートしに行こうって言われて…」
「空いてるけど…
まさかもう一方のカップルって…」
「そう。桐山たち。」
電話口の向こうで御岡くんが苦い顔をしたのが分かった。